山を眺める

山を眺める

山を眺める

1~2日の超短期滞在であれ数週間数ヶ月の中長期滞在であれ、ヒマラヤを見たいならネパールほど便利な国はありません。早朝に数時間で済ませてしまうマウンテンフライトから、2~3週間をかけてのトレッキングまで、山を眺めるオプションは無限大。カトマンズ・ポカラ近郊であれば、スター付きホテルのエアコンが効いたお部屋で寝そべったまま、8000mを楽しむことも普通に出来てしまいます。

カトマンズはヒマラヤレンジからわずか65km、標高1200mという、展望のためにあるようなロケーション。天候の良い時期は盆地内からでもランタン方面の景観が普通に楽しめます。

盆地を囲む外輪山を展望地として見直せば、市内も見下ろす天然展望台の宝庫です。1時間ほど走ったナガルコット(Nagarkot)の丘には、格安から星付きまで広範囲なバラエティーの宿が目白押しで、日程やご予算、気分に合わせたホテルやロッジを好きに選ぶことができます。ほとんどのホテルが北側斜面に林立しているため、お部屋やルーフトップから大景観を楽しむことができます。丘のふもとはバクタプール(Bhaktapur)の市街地なので、古代/中世の町並みを残すこちらの観光とのマッチングもおすすめです。

盆地の南にあるハッティバン(Hattiban)の丘なら、眼下にカトマンズ・バクタプール・ラリトプール(それぞれ旧都カンティプール・バドガオン・パタン)を眺めつつ、ついたてのように後方にそびえる山々が目に入り、古代から権力者が競って狙って来たカトマンズ盆地の魅力を、実感することができるでしょう。

もう少しお手軽なのがデュリケル(Dhulikhel)です。こちらも1時間程度のドライブですが、道路の整備が他より良いため、スムーズで快適な移動ができます。デュリケルそのものが大きな町なので、郊外に来たという実感は少ないかもしれませんが、谷の向こうに広がるヒマラヤ景観を十分に楽しむことができます。近郊にあるナーモブッダ(Namo Buddha)、パナウティ(Panauti)などの旧市街と組み合わせてみるのも面白いでしょう。

ポカラ近郊での山見なら、まずサランコット(Sarangkot)の丘が筆頭に上げられる場所でしょう。市街からわずか1時間弱というロケーション、北にヒマラヤ、南にフェワ湖という絶景、近年整備が進む近代的ホテル等、景観を楽しむための条件や施設が十分すぎるほど整備されています。ここからはアンナプルナ連峰(Annapurna)、マチャプチャレ(Machapuchhare)、マナスル(Manaslu)、ヒマルチュリ(Himalchuri)、ダウラギリ(Dhaulagri)等々、珠玉の銀嶺をきら星のごとく見ることができます。朝焼け、夕焼けを期待するなら、丘の上で一泊してみるのもいいでしょう。

冒頭記載した通りヒマラヤレンジから南北平均230km以内に各都市があるネパールでは、展望地点をわざわざ探し歩く、というよりは、移動している間にどこかしらヒマラヤが見える場所が出て来ます。「一生こころに残る」体験と組み合わせるなら、スカイダイビング、パラグライディング等を調べてみるといいでしょう。

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